ディレクトリ構成を保ったままn日以前のファイルを移動する

移動先のディレクトリ作成

find /from -type f -mtime +31 | xargs -I {} dirname {} | sort | uniq | sed 's!/from!/to!g' | xargs mkdir -pv

ファイルを移動

find /from -type f -mtime +31 | sed 's!\(/from\)\(.*\)!\1\2 /to\2!g' | xargs --max-args=2 mv -v

rsyncとか使ってコピーした後に削除とかやりたかったけど、n日以前のファイルコピー方法が分からなかった。

xargsが引数を複数取ることが出来るのを初めて知った。便利。

Perl 5.10.0以前だとFile::Spec 3.40以降のインストールに失敗する

Perl 5.8.8で試してみた。

waniji@localhost:~$ plenv versions
  system
  5.18.2
* 5.8.8 (set by /home/waniji/.plenv/version)

waniji@localhost:~$ cpanm -lextlib File::Spec
--> Working on File::Spec
Fetching http://www.cpan.org/authors/id/S/SM/SMUELLER/PathTools-3.47.tar.gz ... OK
Configuring PathTools-3.47 ... OK
Building and testing PathTools-3.47 ... FAIL
! Installing File::Spec failed. See /home/waniji/.cpanm/work/1404224796.5765/build.log for details. Retry with --force to force install it.

原因

File::Spec 3.40以降はTest::More 0.88以上に依存しているが、Makefile.PLにその記述がない。
Perlが5.10.0以前の場合はコアモジュールとして入ってるTest::Moreのバージョンが0.88より古いため、上記のようにテストに失敗してしまう。

回避策

File::Specをインストールする前に、Test::Moreを0.88以上にすれば良い。

waniji@localhost:~$ cpanm -lextlib Test::More
--> Working on Test::More
Fetching http://www.cpan.org/authors/id/E/EX/EXODIST/Test-Simple-1.001003.tar.gz ... OK
Configuring Test-Simple-1.001003 ... OK
Building and testing Test-Simple-1.001003 ... OK
Successfully installed Test-Simple-1.001003 (upgraded from 0.62)
1 distribution installed

waniji@localhost:~$ cpanm -lextlib File::Spec
--> Working on File::Spec
Fetching http://www.cpan.org/authors/id/S/SM/SMUELLER/PathTools-3.47.tar.gz ... OK
Configuring PathTools-3.47 ... OK
Building and testing PathTools-3.47 ... OK
Successfully installed PathTools-3.47 (upgraded from 3.12)
1 distribution installed

その他

この問題は既に報告されていた。

英語に自信が無いけど、多分、「"blead perl"では修正されているけど、安定版としてリリースされてないから、CPANのモジュールにはまだ適応されないよ!」って書いてる...はず。
最近、この修正が適応されたPerl 5.20.0がリリースされたから、CPANのモジュールもそろそろ修正されるんじゃないかなーと予想。

Carpは継承関係のモジュールを信頼する

初めに

以下のドキュメントにCarpの詳細説明があるので、それを読めば挙動が分かります。
Carp - モジュールのための warn と die の代替

この記事では、実際に継承してるコードを例に出して説明しようと思います。

コードと実行結果

client.pl

#!/usr/bin/env perl
use strict;
use warnings;
use Concrete;

Concrete->new->run(@ARGV);

Concrete.pm(具象クラス)

package Concrete;
use strict;
use warnings;
use Carp;
use parent 'Abstract';

sub speak {
    my $self = shift;
    croak "ダレカタスケテー";
}

1;

Abstract.pm(抽象クラス)

package Abstract;
use strict;
use warnings;

sub new {
    my $class = shift;
    bless {}, $class;
}

sub run {
    my $self = shift;
    $self->speak;
}

sub speak {}

1;

実行結果

$ ./client.pl
ダレカタスケテー at ./client.pl line 6.

挙動について

このコードを実装した際、呼び出し元がAbstract::runなので、
ダレカタスケテー at Abstract.pm line 12. と出るかと思ったら、
client.plの行数が出てしまいました。

これは何故かというと、継承関係にある呼び出し元は(具体的には@ISAに入っていれば)、
安全であると判断されスルーされます。
更に上位の呼び出し元はclient.plになるので、上記の実行結果となりました。

これだとエラーとしては分かり辛いなぁと思います。

対策

dieを使う

dieを実行した行数とそのファイル名を返します。

$ ./client.pl
ダレカタスケテー at Concrete.pm line 10.

confessを使う

confessスタックトレースを伴うエラーを発生させます。

$ ./client.pl
ダレカタスケテー at Concrete.pm line 10.
    Concrete::speak('Concrete=HASH(0x177b178)') called at Abstract.pm line 12
    Abstract::run('Concrete=HASH(0x177b178)') called at ./client.pl line 6

Carp::verboseを有功にする

全てのcroakconfessに、carpcluckにとして扱うようにします。
CPANからダウンロードして使用している外部モジュールなども対象となります。

$ perl -MCarp=verbose client.pl
ダレカタスケテー at Concrete.pm line 10.
    Concrete::speak('Concrete=HASH(0x184b1a8)') called at Abstract.pm line 12
    Abstract::run('Concrete=HASH(0x184b1a8)') called at client.pl line 6

まとめ

Template Methodパターンで作ってたらこの問題にぶち当たりました。
CPANに公開しないモジュールであれば、confessを使っておくのが良いかなぁと思ってます。
dieは情報が少ないし、Carp::verboseはやりすぎ感がある……)

おまけ

evalで例外をキャッチするとこんな表示になります。

Abstract.pm(runを書き換え)

sub run {
    my $self = shift;
    eval { $self->speak };
    if($@) {
        print "$@";
        warn "チョットマッテテー";
    }
}

実行結果

Use of uninitialized value $_ in string at Abstract.pm line 14.
ダレカタスケテー at Concrete.pm line 10.
    Concrete::speak('Concrete=HASH(0x1ec0178)') called at Abstract.pm line 12
    eval {...} called at Abstract.pm line 12
    Abstract::run('Concrete=HASH(0x1ec0178)') called at ./client.pl line 6
チョットマッテテー at Abstract.pm line 15.

eval {...} が追加されてますね!
やりたかっただけです!

Perl 5.8.8でfatpacked cartonを頑張って作った

carton bundleを実行すると、App::FatPackerを用いて、cartonを1ファイルのスクリプトにまとめてくれます。
このfatpacked cartonをCentOS5のsystem perl(5.8.8)で使用したかったのですが、carton bundleで生成されたfatpacked cartonを実行すると、エラーが発生して動きませんでした。
何とか動作させる方法を調べたので、エラーの原因と解消方法をまとめておこうと思います。

なお、carton bundleでのfatpacked carton生成は、"experimental feature"のようです。
https://github.com/miyagawa/carton/issues/141

また、fatpacked cartonが原因の課題が多いため、carton bundleではデフォルトで作成させず、別コマンドに切り離すIssueが作成されてます。
https://github.com/miyagawa/carton/issues/156

Cartonのバージョン

v1.0.12

App::FatPackerがfatpackする条件

CHECKブロックで%INCからfatpackするモジュール一覧を取り出すので、それまでにrequireされたモジュール(のはず)

エラー内容と解決方法

1. Can't locate Algorithm/C3.pm in @INC

Algorithm::C3がfatpackされていないという理由で怒られます。
この問題の原因はClass::C3です。

CartonとAlgrorithm::C3の関係は以下の通り。

Carton
 \- Moo
     \- MRO::Compat
         \- Class::C3
             \- Algorithm::C3

Class::C3はClass::C3::XSが存在する場合は、Algorithm::C3がrequireされません。
Class::C3::XSはPerlのバージョンが5.9.5より下であれば自動でインストールされるので、fatpackする時にXSが対象となり、Algorithm::C3はfatpackされません。
しかし、fatpacked cartonではXSモジュールのロードに失敗するので、Algrorithm::C3をrequireしようとしてエラーとなります。
(詳細はClass::C3のBEGINブロック参照)

対処法は、Class::C3::XSをuninstallすることです。

cpanm -U Class::C3::XS
carton bunlde

因みに、Perl 5.10.0以上だとMRO::Compatのかわりにmroが使用されるので、この問題は発生しません。
(詳細はMoo/_mro.pmを参照)

2. List::Util version 1.33 required--this is only version 1.18

List::Utilのバージョンが古いという理由で怒られます。
これは、CPAN::Metaの2.133380以降がList::Utilの1.33以上に依存していることが原因です。

CartonはCPAN::Metaの2.120921に依存していますが、Perl 5.8.8のコアモジュールにCPAN::Metaが入っていないため、CPANからインストールされます。
この時インストールされるバージョンは2.140640(2014/03/11時点)です。
このバージョンではList::Util 1.33以上に依存しているので、併せてList::Util 1.38(2014/03/11時点)がインストールされ、carton bundle時にfatpackされます。
しかし、List::UtilはXSモジュールなので、fatpacked cartonではロードに失敗します。
なので、コアのList::Utilが使われるのですが、バージョンが1.18と古いため、エラーが発生します。

対処法は、CPAN::MetaをuninstallしてCPAN::Metaの2.120921を入れ直せば良いです。

cpanm -U CPAN::Meta
cpanm CPAN:Meta@2.120921
carton bundle

因みに、Perl 5.17.1以上だとコアモジュールにCPAN::Metaの2.120921が入っているので、この問題は発生しません。

まとめ

以下のどれかを採用しましょう。

  1. End of lifeとなったPerl 5.8.8とか使ってないで、Perl 5.18.2(or later)を使おう
  2. サーバセットアップ時にPerlと一緒にCartonをインストールしよう
  3. cpan-module-bootstrapを使おう

どうしてもPerl 5.8.8でfatpacked cartonを作りたければ、上記の方法で頑張ってつくろう。

AsakusaSatelliteを導入した

先月からAsakusaSatelliteというチャットアプリケーションを使い始めた。
今のところ、とてもいい感じに運用出来ているので、色々とまとめ。

なぜ導入したか

社内のコミュニケーションはHipChatを用いて行っているが、
業務を行っている場所では深遠な理由でホスティングサービスの利用許可が下りない為、
渋々IPMsg的なツールを使用していた。

しかし、チームメンバーが増えるにつれ、無視出来ない色々な問題が出てきた。

  • オフライン時のメッセージが読めない
  • 過去の発言を検索出来ない
  • 送信失敗することが偶にある
  • JenkinsやIssue Trackerの通知を流せない

不満が溜まりすぎて死にそうだったので色々探したところ、
AsakusaSatelliteがとても良さそうだったので導入してみた。

導入

AsakusaSatelliteはRuby on Rails製アプリで、DBはMongoDB。
主な特徴などは公式サイトにまとまっているのでそちらを参照のこと。
インストールはマニュアル通りにやれば特に問題は起きなかった。

プラグイン

プラグインによる拡張が可能で、デフォルトでも色々な拡張プラグインが入っている。
以下は使用している主なプラグインたち。

as_emoji_filter(絵文字)

GitHubでも使用出来る絵文字
絵文字が使えるだけで結構バカに出来ない程の効果があって、
コミュニケーションを円滑にしてくれたり、発言しやすい雰囲気を作ることが出来る。
そういった空気を作ることで、情報の共有や議論が活発になるので大変重要。

今のところ一番人気の絵文字は:ok_woman:

as_chrome_notifier(デスクトップ通知)

自動テストのFailなどを素早くキャッチ出来るし、
他の人の質問などをスルーする心配も減る。
ただ、全部通知来ちゃうので、@allとか@userの時だけ通知が来るようにしたい。

as_localauth_plugin(ローカル認証)

Twitter認証だけだと不味いなーと思ってたらこんな便利プラグインが。
こういうプラグインがデフォで組み込まれてるのは本当に助かる。

as_auto_link(汎用リンク)

http(s)から始まるURLをリンクに変換したり、URL先の画像を展開したり。
tiqavとかミサワのURL貼って遊んだりする。

Jenkins AsakusaSatelliteプラグイン

こちらはJenkins側にインストールするプラグイン
欲しいなーと思ったら用意されててビックリする。

使用感

今は10人位で使用しているが、急に異常終了したりとかは無いので安定してるなーという印象。
プラグイン拡張機能が素晴らしくて、自分のようなRuby初心者でも、GitLabのIssue/Merge Requestリンクフィルターとかすんなり作れた。

Jenkinsの結果を見に行くという苦行が無くなったので、それだけでもイノベーティブ。
GitLabのIssueやMerge requestのOPEN/CLOSE/MERGEも通知させていて、
Issueを作ったのになかなか気付いてくれない……みたいなことも減った。
Push通知はチャットが流れすぎるので非通知。

全文検索機能はレスポンスが結構早くてビックリした。嬉しい限り。

後は、AAが崩れないのを発見して、早速コピペして遊んでる。

改善したいところ

  • Perlのシンタックスハイライトに対応していない
    • coderayという外部モジュールが対応していない模様
    • 最近GitLabが使い始めたHighlight.jsとかにすればいけるのかな
  • RoomのPrivate/Publicを切り替えたい
    • メイン部屋をPublicで作っちゃってどうしよう
  • Roomタブが欲しい
    • HipChatみたいに1画面で複数Roomみたい

まとめ

そんなこんなで、活用させて頂いてます。
開発者の方々、ありがとうございます。

GitLabのタイムゾーンをTokyoにする

環境

GitLab 6.4.3

タイムゾーンの初期値

GitLabは、Railsタイムゾーンの初期値であるUTCとなっている。
OSのタイムゾーンを使用してくれないので、設定ファイルを修正する必要がある。

タイムゾーンの変更

config/application.rbを編集

cd /home/git/gitlab
vim config/application.rb

タイムゾーンの設定を追記 (コメントアウトされてるので、その部分を編集)

config.time_zone = 'Tokyo'

GitLabを再起動

sudo service gitlab stop
sudo service gitlab start